議会改革の公約を実現へ〜議会の最優先課題

 
「議会改革の選挙公約を検証・評価〜完全実施すれば…〜」
http://www.h7.dion.ne.jp/~as-uw/images/mail_magazine/158.html

 において、『…結果として、各会派が公約として掲げたことを、議会としてすべて実施すれば、改革は相当進展するところまで到達した。…』と述べた。ともあれ次は議会運営の課題だ。今回の最優先課題は「議会改革の公約」であることは明らかである。それを象徴するのがみんなの党の躍進である。

 筆者が所属する川崎市議会を語る会では「3.経緯と状況」でまとめたように、公示前に「議会改革マニフェスト案」を策定し、その内容を取り入れるように各会派へ「申入書」を提出した。続いて、公示後に各会派の配布物から「公約」をピックアップして「議会改革マニフェスト案」と比較した。
 更に現在、各会派(無所属議員を含む)の公約を住民参加等の項目ごとに再編成し、「公約」実現へ向けて再度の「申入書」を準備している。

 ここでは、『議会改革の公約を実現』を議会へ働きかける運動を、議会改革に対して関心の深い住民団体及び個人の方へ提案する。また、議員の方は、それぞれの議会で公約とした改革案をまとめることを期待したい。

議会改革の公約が「本当の公約」

 今回の選挙での特徴は、以下の二点に集約される。
1)各会派の議会改革の公約が議会固有の「本当の公約」として重要な位置を占めるようになってきたこと。
2)住民も名古屋市にみられるように、議会に対する強い批判を顕在化させるようになってきたこと。
3)一般的な政策も公約として掲げられている。

 しかし、議会では、提案はできるが直接的な公約にはなじまない。
 従って、自らの責任をかける本当の公約は、議会改革へ集約される。

 そこで端的に以下の申入書を提出する予定でいる。
『新議会への要望、「議会改革の公約」を実現すること』
 “新議会”の最優先課題は、議会改革の具体的項目を最大限に実施することであり、以下の2点を提案する。
1)公約、先送り項目、審査未了の請願・陳情内容をそれぞれ審議し、その実現を図る
2)上記の審議のため、議会改革特別委員会を設置する

3.経緯と状況

 なお、「1.問題の所在」で述べたように、市議会選挙前からの経緯があり、それを以下にまとめておく。

1.市議会選挙前までの議会では、議会運営委員会において、
1)議会改革項目6件を先送り。
2)議会改革の「請願及び陳情」6件が審査未了となり、廃案。

2.市議会選挙公示前に、本会は議会改革マニフェスト案(2011/2/2)を提示、
1)議会各会派及びみんなの党候補者を訪問し、説明すると共に、
2)公約に取上げるように要望した。

3.選挙運動期間中の各会派配布物より、公約と本会案の内容を比較、
1)具体案として、個別に取り上げられていることを確認した。

4.選挙結果から、議会改革への有権者の思いは強いと推察、
1)各会派は議会改革推進が民意とのコメントを出す
    (神奈川新聞2011/4/12)。
2)各会派の公約の多くは、有権者の支持を受けたと考える。
                               
    以上