川崎市地下鉄事業基金は埋蔵金に

いつのまにか約112億円の積み立てになっている。これを温存すると、将に「埋蔵金」になる。


但し、問題は「(公設公営の)第1種事業にもこだわらない」と市長が言っていること。
川崎市独自でやるつもりか?


川崎市営地下鉄基金の積み立て見送り
2010年1月29日 カナロコ
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1001290010/
 川崎市阿部孝夫市長は28日、市が計画している川崎縦貫高速鉄道(市営地下鉄)の鉄道整備事業基金について、2010年度予算案に計上しないことを明らかにした。市税収入の大幅な落ち込みにより、財政が厳しいことを考慮。関連予算も縮小し、所管の高速鉄道建設本部について4月に機構改革を行う。

 阿部氏は昨秋の市長選のマニフェスト(選挙公約)で、地下鉄整備推進を掲げて3選。昨年末には、外部有識者による「新技術による検討委員会」を設置し、電池電車など新技術導入の可能性を検討している。積み立て見送りについて、「財政状況が厳しく、基金残高が100億円を超えているので一時的に積み立てを止める。検討委の結果を待って(再開などを)判断したい」と説明。「(公設公営の)第1種事業にもこだわらない」とも述べ、運営方法にも言及した。

 地下鉄整備計画は01年、初期整備区間(新百合ケ丘―宮前平―元住吉)について国の鉄道事業許可を取得したが、市民アンケートの結果などから03年に「5年程度の着工延期」を決定。事業再評価を行い、許可の廃止届を国に提出する一方、元住吉を通らず武蔵小杉駅に接続する計画(営業キロ16・7キロ、事業費約4300億円)に変更して許可取得を目指していた。

 同基金は、1994年度に設けられ、毎年3億円ずつ積み立てている。財政難などで2003〜05年度に積み立てを見送ったが、09年度予算では利子などを含め約4億2千万円を計上。09年度末現在の残高を約112億円と見込んでいる。