政令指定市の行方 橋本知事対平松市長

この構図は予想通りの展開である。

昨日、政令指定市を解散、住民に身近な「基礎地方政府」設置の改革案が橋下大阪府知事によって提案されたことを報告した。これに政令指定市横浜市の「大都市制度=都市州」を対比させた。


政令指定市解散、「基礎地方政府」設置の改革案
http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20100115

橋本知事は政令指定都市を人口30万人程度の基礎自治体特別区に分割する案。
「大都市制度」は政令指定市を独立させ、内部に基礎自治体を設けない発想。


住民自治を貫ぬくには比較的小さな基礎自治体が先ず必要と筆者は考える。


府市再編構想、平松市長が不快感
http://osaka.yomiuri.co.jp/tokusyu/osaka_h/20100116kf02.htm
「知事、コメンテーター卒業を」(2010年1月16日 読売新聞)

 大阪市平松邦夫市長は15日の記者会見で、橋下知事が提唱する府市の再編・統合構想について、「私は地域主権を目指し、市民協働の手応えを実感している。知事が何をおっしゃっているのか分からない」などと、不快感を示した。さらに、知事が来春の統一選で再編案を問う姿勢を示していることに、「争点にしたいのならば、国のかたち、府県のかたちをもっと具体的に明示してほしい。早くコメンテーターを卒業し、責任ある知事としておっしゃっていただきたい」と、皮肉交じりに苦言を呈した。

 橋下知事は具体的な再編案をまとめ、平松市長との協議に入りたい意向だが、平松市長は「恐らく知事と話をしても、かみ合わないと思う。府市協調をさらに進めることで、日本の姿を変えていくことは可能だ」と譲らなかった。