判り易い、川崎市長選挙立候補者の政策比較(2)

 昨日に続く「東京新聞・政策比較」である。
 地下鉄建設、神奈川口構想の大規模投資が昨日のテーマであった。
 川崎市長選立候補者の政策比較(1)
 http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20091015
 地下鉄建設  岡本△ 福田× 原△ 阿部○ 
 神奈川口構想 岡本× 福田○ 原○ 阿部○
 岡本、原・優柔不断 福田・バランス良好 阿部・財政不安

 東京新聞の今日の質問、「子育て支援」「イメージアップ」は地下鉄建設と違って賛否が分かれることはない。
 ではどこで分かれるのか?それぞれの認識と展望は初めのフレーズに表われる。

かわさき市長選2009 決戦の秋 候補者アンケート<中>
2009年10月16日 Tokyo Web
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20091016/CK2009101602000110.html

4候補とも子育て支援や高齢者福祉を重要施策に掲げる。
■Q3 子育て支援や高齢者福祉に力を入れた予算編成をしますか
(はい…〇、いいえ…×、どちらともいえない…△)
岡本 一 氏(64)無新 =共 〇 75歳以上と中学校卒業まで医療費無料化
福田 紀彦氏(37)無新 =民 〇 子育て支援ランキングを35位からベスト10へ
原 修一 氏(60)無新    〇 1歳児の待機児童をゼロにする
阿部 孝夫氏(66)無現    〇 保育所の新規整備に力を入れる
 そりゃ、全員○である。
 川崎市が現状35位とは何たることか!政策の失敗である。その割には現職・阿部氏の回答は素っ気ない。このままいくと4年後がどうなるか?
 岡本氏は医療費無料を第一にかかげる。そんなに求められている施策か?
 福田氏は全国的な視野から冷静に答えている。子育て支援ランキングは保育所がベースであろうが、人口密度、公園、緑等の環境も含まれている総合的な問題であろる。
 1歳児の待機児童は本当に身近な一番の問題で、原氏はそこを正確に突いている。

川崎のイメージアップを含めた活性化策は?
■Q4 川崎のイメージはいいと思いますか
(いい…〇、悪い…×、どちらともいえない…△)
岡本 一 氏(64)無新 =共 △ 子育て・高齢者施策を充実
原 修一 氏(60)無新    ○ 川崎の経済・産業に確かな情報戦略を練る
福田 紀彦氏(37)無新 =民 △ 「臨空戦略都市・川崎」を実現
阿部 孝夫氏(66)無現    △ この8年で悪いイメージを良い方向に転換

 川崎市が悪いイメージであったのか?砂漠・東京もそんなに良いイメージとは思えない。
 過去を否定的に捉えるのは業績を自慢する立場の人の常套手段である。今の民主党政権もそうなっている?選挙は過去の業績評価の場ではない。“未来の選択の場”である。
 岡本氏の答は「Q3」と同じことを言っている。全くアィデアが乏しい。設問の意味が理解できているのか?
 福田氏は「臨空戦略都市」という新たなイメージをもっている。羽田のハブ空港化が全面に出る前に言ったことが将来を展望するセンスの良さを示している。それに対して原氏はくそまじめな表現である。情報戦略とは何だろう、首をひねる?