非公開審議による議会基本条例はブラックユーモア!

川崎市議会のことを言われているかのようである。6月に成立した川崎市議会基本条例はぴったりと当てはまるからである。

シンポジウム「地方議会の改革・ニセ議会基本条例を斬る」において、前千葉県我孫子市長の福嶋浩彦氏は、非公開審議で策定した議会基本条例を“ブラックユーモア!”と見事に斬った!

川崎市議会の今後の課題は、前佐賀市長の木下敏之氏と北海道栗山町議会の前事務局長中尾修氏が指摘しているように、議会主催の「議会報告会」である。

議会基本条例をテーマにシンポ、横浜や川崎の市議らが参加 2009/07/01
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivjun0906852/
 議会基本条例をテーマにしたシンポジウム
 「地方議会の改革・ニセ議会基本条例を斬る」が7月1日、東京都内で開かれた。
 東京財団の主催で、横浜、川崎市議を含む全国の地方議員や市民ら約150人が参加した。

 同財団の加藤秀樹会長が基調講演し、
 「議会基本条例は全国約60の自治体議会で制定されているが、条例を作っただけできちんと運用されなければ、まさに”仏作って魂入れず”だ」と運用の重要性を訴えた。

 パネル討論では、前佐賀市長の木下敏之氏と前千葉県我孫子市長の福嶋浩彦氏、全国初の議会基本条例を制定した北海道栗山町議会の前事務局長中尾修氏がパネリストを務め、参加者と意見交換した。

 福嶋氏は条例制定過程が非公開で行われている地方議会に触れ、
 「開かれた議会を目指すのにまるでブラックユーモア。そんな議員立案ならやらない方がいい」と批判。 
 木下氏は市長時代の経験を交えながら「住民とガチンコの意見交換会をやることで住民と向き合い、民意をくむ仕組みができる」と強調。
 中尾氏も「議会主催の報告会を開いて常に民意をくみ取っていれば、議会は自信をもってジャッジできる」と述べた。