廣瀬教授、川崎市議会等の非公開論議を諭す
月刊ガバナンス2月号が送られてきた。丁度、ディスカッションテーブル(2/3開催予定)の資料準備に一段落ついたので早速ページを広げた。議会関係の連載は後にあるからお尻から開けていくのが自己流になっている。
廣瀬教授(法大)の連載『「民主主義の舞台」をめざしてー自治体議会の新展開23』の今回タイトルは「広がる議会基本条例」。おっ!となって直ぐに読み出した。論考の流れは以下である。
「議会基本条例制定ラッシュ」
「制定過程の特徴」
「まずは議員間で検討したい事情」
「議会基本条例はゴールではない」
一番言いたいことは最後の「ゴールではない」のであろうが、う〜む、中盤で川崎市議会の非公開審議を取り上げている。もちろん、固有名詞は書かれていない。しかし、当然、批判的なトーンである。
「まずは議員間で検討したい事情」の中で、『議会基本条例の検討過程への市民の参加機会が徐々に拡大してきているという傾向は見られるものの、中には議員だけでの検討にこだわっている議会も存在するようだ。』と述べる。
更に言葉を慎重に継いで、ここでのポイントに入る。
『いま議会改革が求められている根本的な理由は、有権者、市民から議会の積極的な役割や存在意義が認知されなくなってきているからだということを改めて確認しておく必要もあるだろう。』
『議会基本条例の検討を市民とともに取り組むことは、それ自体が即市民との関係の再構築作業そのものになる。
『ところが、市民からのせっかくの関心にもかかわらず議食の内部に閉じこもった検討を行っていると、むしろ市民からの不信感を増幅してしまうことになりかねない。』
『そうなってしまったら、議会改革で実現しようとする根本的な目的そのものを、自ら損なってしまうことになる。』
こちらが言いたいことをピタッと表現してくれているのでシビレる!
ここまで言えば、あとはソフトに、『このような点も考え合わせるなら、当初の立ちあがりの時期はともかく、最終的に議会基本条例の案の確定段階に近づいてきた段階では、対市民関係を重視したスタイルに移行することが必須だといえよう。』と諭すだけである。
廣瀬教授は「自治体議会改革フォーラム」呼びかけ人代表を務める。全国の議会改革を推進する重要人物のおひとりである。
http://www.gikai-kaikaku.net/index.html
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ご案内 『ディスカッションテーブル』
〜川崎市議会改革!何を、どう進めるか〜
主催 川崎市議会議員と語る会実行委員有志18名
日時 2/3(火)18:30〜20:45
場所 高津市民館 第4会議室(田園都市線・南武線 溝ノ口駅下車)
出席議員 三宅議員(民主党・多摩区)
清水議員(自民党・中原区)
猪股議員(無所属・高津区)
石川議員(共産党・宮前区)
当日資料代として300円申し受けます。
担当 吉井俊夫 t_yoshii@hotmail.com
関連資料はこちら
http://www.k4.dion.ne.jp/~kmk-head/02_00_gikaikihonjyourei.html