『議会評のススメ』の紹介(月刊ガバナンス4月号 廣瀬教授)
少し旧聞になりますが、廣瀬克哉法政大学教授が
『月刊ガバナンス 2008年4月号(P128-129)』
「「民主主義の舞台」をめざしてー自治体議会の新展開 連載13」
『議会評のススメ』の中で、
小生が世話人を務めるHP「川崎市議会への関心を広げる市民の広場」を紹介して下さいました。
簡単に紹介させて頂きますと、先ず廣瀬先生は“議会評”という言葉を導入しています。
これは論壇時評、文藝時評と同じような使い方だと思います。
昔、江藤淳氏を中心に「季刊 芸術」という雑誌があったかと思います。
その顰みに倣って実は「季刊 市議会時評」をぼんやりと考えていた処で、
「議会評」「質問評」という処に共通の問題意識を感じました。
最後に、「討論による合意形成のあり方についての評価がもっとも本質的な議会評価」
「議会評こそがその中心的な担い手になるべき」と結んでいます。
最後の部分は将にそう思います。
更に言えば、不偏不党、客観性、数値化等の政治的言語に縛られず、
固定観念から自由になることが“議会評”を成り立たせる根源にあると個人的に考えます。
以下、『議会評のススメ』の要約です。
★観衆のいない議会
舞台芸術「見る目をもった観衆がいないと、いい役者が育たない」
議会も同じ、現状は良い観衆がいない?議会が面白くない?
★応援・監視よりも批評
鑑賞眼のある厳しい目もまた必要
議会ウォッチングの動きが広がってきていることは重要
これらの活動は直接的にはダメなことをただすことに有効
優れた議員や議会を育てるという点では間接的な役割
批評者は厳しい目をもち、しかし、優れた部分を的確に見出し評価
議員や議会の能力の向上に不可欠
そのような活動が実際には目につかないことが極めて大きな問題点
★「質問評」の試み
注目すべき活動の一つを紹介、「川崎市議会への関心を広げる市民の広場」
http://www.k4.dion.ne.jp/kmk~head/
川崎市議会で行われた一般質問を取り上げ、その内容に踏み込んだ批評
基本的なスタンスは「優れた質問」を探し出して紹介していくこと
優れた質問の条件を探り、効果的な質問展開のパターンを分析
単なる印象論をこえた分析的な評価を行っている例は全国的にも珍しい
但し、この「質問評」の手法はあくまで一例
さまざまな視点を持った人が議員活動を批評、議会の発展に大きな刺激
討論による合意形成のあり方についての評価がもっとも本質的な議会評価
議会評こそがその中心的な担い手になるべき
追記
ということで、廣瀬先生の過分な評価に励まされ、
5月連休から昨日まで、出遅れていた作業の追いつきを図り、
会議録が発行されている12月議会までの分析をようやく終え、
「HP」を更新した処です。
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「川崎市議会への関心を広げる市民の広場」に掲載中
http://www.k4.dion.ne.jp/~kmk-head/01_katarukai.html
開催案内 「高津区選出市議会議員と市政を語る会」
月日 5月24日(土) 10:00ー12:30
場所 テクノかわさきホール
http://www.city.kawasaki.jp/guide/public/si32.htm#103_34
主催 高津区・市政を語る会実行委員会
〜どなたでもお気軽に参加下さい〜
今回から市議会一般質問の内容を分析し、関心が多く集まった
項目についてテーマを設定しています。議員への質問内容等も
含めて上記urlからお入り下さい。
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