薬害C型肝炎集団訴訟と重信房子判決(1)

薬害C型肝炎集団訴訟のニュースはマスメディアに大きく取り上げられ、被害者側は大阪地裁の和解案を上回る「政治判断」を求めているとの報道である。政府は司法判断を行政が超えることは出来ないとして、これを受け入れていない。


一方、テロ組織日本赤軍の最高指導者及びテロリストでもある重信房子に対し、二審で控訴棄却の判決出されたとのニュースが日経紙面にのっていた(12/20)。
重信房子は、秘密裏に帰国中の2000年、大阪府高槻市にて逮捕監禁容疑で逮捕され、「ハーグ事件」により、東京地方裁判所から懲役20年の有罪判決を受けていた。


この二つのニュースを繋ぐ連想ゲームが、赤軍派が絡んだ事件に対する「超法規的措置」である。即ち、「司法判断を上回る政治判断」の問題との関係である。


非常に難しい問題であるが、これを考えることによって政治理論における最高の課題“合法性と正統性”の相克にぶつかるのである。
これを世俗的に考えれば、「本妻と所謂二号」との関係である。どちらが本当の <妻>かについて、「本妻は合法性」を「所謂二号は正統性」を主張することになる。これが小説であれ、メロドラマであれ永遠のテーマになるわけである。従って、昼メロは政治の最高の教科書とも言えるのだ!

to be continued