政治的無関心１〜鯨の腹の中〜
政治的無関心１〜鯨の腹の中〜
今の時代に政治的無関心になることは難しい。いや、マスメディアが報ずる、更にネットを介して送られる情報シャワーの中で生きているからだ。耳を塞いで聞かザルにならなければ、送られている情報に頭は必ず反応し、偏見が蓄積していく。
イギリスの作家、ジョージ・オーウェルは、そのエッセイ『鯨の腹の中で』で、現実世界をあるがままに受けいれることは、「強制収容所、ゴムの警棒、ヒトラー、スターリン、楽団、飛行機、缶詰、機関銃、暴動、粛清、スローガン、ベドー・ベルト、毒ガス・マスク、潜水艦、スパイ、挑発者、検閲制度、秘密刑務所、アスピリン、ハリウッド映画、政治殺人などを、ほかのことと共にありのままに引き受ける」ことになると指摘している。自分自身は一種の「子宮願望」として考えられている。
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