自動継続と申請主義

ここに勤務先の「団体定期保険継続加入のご案内」がある。特に変更がなければ、提出不要とある。この場合、多くの人はサッーとみて何もしないのではないか。筆者自身もこれなでそうしてきた。


9/6の日経新聞に「企業年金未払い」が報道されていた。その中で、企業年金連合会理事長・加藤氏が「申請主義の立場からは誤りがなかった」と語ったと書いた上で、申請主義に限界があると指摘している。


おそらく、この申請主義の中に自動継続主義も含まれているはずである。定期的に本人がチェックし、何も変更がない場合でも、再度個人の意志の発露として申請書を作成するのが真の申請主義だからである。そうであれば、変更が生じた時に、自動であっても手続をするのであるから、当然手続が必要であり、それをするようになる。


平常は自動継続で、変更があった時は申請するというやり方は本来の個人的な手続方法からはずれていると言うべきである。


自治とは、自分に纏わる社会的手続をすべて確認して、自ら行うことから始まる。そのように、面倒で、時間が掛かるものである。日本の村落思想に基づいたカルチュアでは、“選挙権の自動登録”、20歳になれば何もしなくても投票用ハガキが送られてくる、に象徴される、一括自動が今でもはびこっている。
しかし、社会的な存在意識が緩んでくると、それらは実質的に機能しなくなる。即ち、何もしないで脱落していく。

今回の企業年金不払い問題も同根のように思われる。


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