「請願駅」とは何か〜滋賀県新幹線新駅事業問題〜
滋賀県の新幹線新駅事業、中止へ 自民会派が方針転換(asahi.com 5月9日)
http://www.asahi.com/politics/update/0509/OSK200705090054.html
「新駅は地元がJRに建設を要望し、費用の大半を負担する請願駅」
改めて表題の「請願駅」なるものに奇怪さを感じる。
JRは民営になったとはいえ、その事業は公共のものである。現在のポジションそのものは、自ら築き上げたものではなく、この社会から与えられ財産を基盤にしている。従って、そのなかで利益を上げているのであるから、その利益の範囲内で社会に還元していくべき存在である。
地方自治体の逼迫した財政状態は天下周知の事実である。ローカル駅の建設は勿論、公共の観点と経営上の観点から判断し、自らの責任と資金で実行すべきである。「請願駅」という表現そのものの中に根本的なおかしさが含まれているように思われる。
翻って、川崎市の地下鉄建設問題はどうであろうか。これも逼迫した財政状態の中で自治体が金を出して建設する点において似ている。
しかし、極めて曖昧な形で、一部市民投票、凍結、路線変更、建設と計画は変わっている。始めに計画してから相当な年月が経過しているということは、世の中が相当変化しているはずであり、基本的に見直されるべきことを示している。
HP「散歩から探検へ」に“川崎市政との対話”を掲載
http://www.h7.dion.ne.jp/~as-uw/
MM「探検!地方自治体へ」で“自治体・川崎市政”を議論
http://www.h7.dion.ne.jp/~as-uw/melmaga_01.html