川崎市議会基本条例・中間報告〜検討課題での確認事項5〜

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 http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20090313
 前回の中項目に続いて

5.検討課題―  小項目―細目

 小項目は「1-2-1議会機能・活動」のレベルである。ここで奇妙なのは中項目「1-2本市の活動ルール」に14項の小項目があるのに対して、他の中項目はすべて1,2の小項目だけである。

 極めてバランスが悪い。何かすべてここに押し込んだということか。おそらく、大項目、中項目の設定がおかしいと思われる。

 更に並べる順序も混乱している。例えば、
 「9議員活動」は「1 議会機能・活動」と関連する。
 「2市民参加の原則・取組」は市民と議会との関係を規定しているし、「情報開示」と密接な関係にある。ここでは何だか浮いている。

 「6 委員会機能・活動」は「3 議会審議」とどう繋がるのか。
 「12会派の位置付け」は「1 議会機能・活動」、「9 議員活動」と一連の関係にあるのではないか。

 「11議員定数」は議会の役割であろうか。
 小項目になると、具体的な議論がされても良い。これでは論評の限りではないとしか言いようがない。

1議会の役割[の明確化]
 2本市の活動ルール[の決定]
  1 議会機能・活動
  2 市民参加の原則・取組
  3 議会審議
  4 議員間討議[の拡大]
  5 議会改革の推進
  6 委員会機能・活動
  7 文書質問制度の創設など(保留)
  8 執行機関事務に対する監視・評価
  9 議員活動
  10議員能力向上のための議員研修[の充実強化]
  11議員定数
  12会派の位置付け
  13行政視察の位置付け(規定せず)
  14他議会との連携(保留)

 以上に述べたことをまとめて言えば、理念、あり方について共通の意識を形成せず、項目だけを並べて、具体論を議論せず、という方法が浮び上がってくる。
 これでは議会基本条例に到達することにはならない。

 神奈川新聞の2/23の社説に「川崎市議会には条例制定に向けた気概や自負がいまひとつ感じられない。」とやる気を疑われてもしかたがないであろう。

 しかし、挽回の秘策はある。
 我々が提出した請願70号で述べた次の三点、
 1)会議の公開、
 2)住民への説明責任と住民との対話、
 3)住民の提案あるいは要望を議論へ反映、
 を含む
 『住民に開かれた方法で「議会改革及び議会基本条例案」を策定すること』
 を実行することである。

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請願 住民に開かれた方法で「議会改革及び議会基本条例案」を策定すること、
以下の内容を含む
1)会議の公開、
2)住民への説明責任と住民との対話、
3)住民の提案あるいは要望を議論へ反映

09-2-23提出 川崎市議会を語る会実行委員会有志

53名の方からの追加署名を頂きました。ご協力に感謝します。

詳細はこちら
http://www.k4.dion.ne.jp/~kmk-head/02_07_9seigannsho.html
 http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20090223