民主党のマニフェストはどこにいったのか…

 川崎市議会の議会改革の議論で気になるのは、マニフェスト2007で高々と掲げた重点施策がどこへ行ったのかである。

「重点施策10 議員定数を各区1名削減します。」

 もうすぐ2年経過するが、マニフェストを検証したという話もないし、重点施策10が進捗したとの報告もない。重点施策である以上、議会改革のトップに実行すると主張しなければならない。

 一方、マニフェストの一般的な項目として政策体系がある。政策7が議会改革である。

 政策7 議会改革を進めます。

 1 市民に開かれた議会を実現します。
   議会基本条例を制定し、
   市民との情報共有、
   市議会の説明責任、
   市議会の意思形成過程への市民参加
   を積極的に進めます。

 2 議員定数削減。

 議会改革は即ち「市民に開かれた議会の実現」と「議員定数削減」である。その中でも「市民に開かれた議会の実現」よりも「議員定数削減」を優先して重点施策にしている。

 「議会基本条例」の検討が議会の非公式組織で非公開に進められていることが、「市民に開かれた議会」に反していることは明白である。

 更に、「議会改革ー市民に開かれた議会を実現」で約束した
  1)市民との情報共有
  2)市議会の説明責任
  3)市議会の意思形成過程

 に関する具体的内容とそのステップを提示することがこれまで何もなされていないのも問題である。

 ついでに加えるが、「重点施策9 市営地下鉄に関する住民投票」もある。当然、民主党が議会で発議することになるはずである。