相模原市の苦渋(2)


以前「相模原市の苦渋」について新聞記事を掲載した。
http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20080911

何を心配したかというと、県が配下の小さな市町村に大きな権限を振るうということである。これを是正する法的機構が何もない感じがするからである。地方分権によって、巨大な権力が広域自治体に移行される。

 大阪府橋下知事の言動にも同じようなことを感じる。カネの配分を脅しに使っているからである。
http://osaka.yomiuri.co.jp/tokusyu/h_osaka/ho80920a.htm
教育予算に格差を示唆 大阪府橋下徹知事
 「市の教育施策に沿わなければ…」


現場から:まがいごと /神奈川 毎日新聞 2008年9月18日

 政令指定都市政令市)への移行を目指す相模原市に、理不尽な重荷がのしかかる。県の借金返済を市が一部肩代わりする県債償還金の負担約250億円。政令市入りする2010年から30年間にわたって毎年約8億円を県に納める

 利害調整が主な政治は、理念や道理がそっちのけになることもある。だが、行政は違う。法に準拠して、透明性と公正さが確保されなければならない。まして、行政同士、ナアナアのさじ加減で、ことが決められていいはずがない

 自分の借金返済を他人に押し付ける法的根拠は皆無。地方分権の理念から外れるし、道義に反する。政令市になりたい一心の市の弱みにつけこんで、無理難題をふっかけた

 大きな立場の県がより小さな市をごり押しした。まるで、いじめだ。「しょうがない」と引っ込んだ市もあまりに情けない。交渉経過はヤブの中。地方自治をないがしろにする、まがいごとがまかり通った。

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